書きなぐり番長

ジャンル問わず、その時その時書きたい事を書いてなぐり。けたぐり。

「アイカツ!」を信じろ!だがアイカツ!シリーズを信用するな!

from 書きなぐり番長



タイトルの通りです。
だっておかしいでしょ。アイカツオンパレード
もう1週間経つぞ!とか、そんなのはいいんです。整理しきれないんです。

大人の事情なのは分かってるんですよ。でもね、アイカツ!っていつからこんなに簡単に引っ張り出してこれる物になったんだろうって、思っただけなんですよ。

キャッチコピー、知ってますか?

「さあ行こう、光る未来へ!」

過去シリーズにすがってるのにですよ。
光る未来というよりも、光ってた過去へ逆戻りしてますからね。

でも一番辛いのは、コンテンツへの信用が出来なくなってしまったことなんですよ。

これには深い深い理由がある訳なんですが。






全てはアイカツ!武道館から始まった

昨年3月。それまで5年半、アイカツ!シリーズの歌唱担当として、キャスト スタッフと共に作品を盛り上げてきた、STAR☆ANIS AIKATSU☆STARS! の皆さんが、アイカツ!シリーズを卒業しました。
最後の大舞台という事で、場所は武道館!
2日間に渡る最高のライブ!
ラストにも関わらず、新衣装の連続!
フォトカツ曲も披露され、まさに夢のステージ!
2年前に終了したはずのアイカツ!が、その時やっと本当の意味で終われたんだと、ある意味ホッとしつつその日を終えました。

歌唱担当の卒業というのは、即ちこれからはライブなし、アイカツ!の新曲、新作もほぼ不可能なものと解釈していましたし、事実そんな雰囲気で物事も進んでいましたから、それはそれは泣きました。もうこれから新しいアイカツ!を見るのは事実上不可能に近いんだと。

最後の日、アイカツ!は、「なんてことない毎日がかけがえないの」と歌ってくれました。
これまで何の気なしに聞いていた楽曲も、今思えばかけがえのないものだったんだなあと、考えただけで涙が溢れそうです。
歌唱担当という居て当たり前だった存在が、アイカツ!シリーズから居なくなる。この現実を受けいれて、次の世代へと進む。
「思い出は未来のなかに 探しに行くよ約束」
その言葉を信じ、しばしのお別れを惜しみました。

感動のラストステージ。かけがえのない思い出。これら全てを背負って、アイカツフレンズ!という新シリーズに目を向ける。
従来とは違う形でも、確かにアイカツの魂は受け継がれている。それだけで十分でした。

アイカツ!はこの日、本当の最終回を迎えたのでした。

しかし、この時流した涙は、たった半年の別れの為の涙に過ぎなかった……




ちょっと待って!そのイベント、誰かの事傷つけてない?

アイカツ!武道館から約半年後、アイカツシリーズ5周年を記念して(実際は6年経っているが)、「アイカツ!シリーズ 5thフェスティバル」が2日間に渡り開催されました。

そういえば先日、晴れて円盤も発売されましたね。僕は2日目に参戦しましたが、即席バニラチリ抹茶や、熱い!!1夜限りのコラボレーションなど、今でもハッキリと覚えているくらい素晴らしいイベントでした。まだ見たことの無い方は是非。


いやいや、そんな素晴らしいイベントに何の問題が???アイカツシリーズ初の声優登壇イベントで最高じゃん!とお思いの事でしょう。
しかしこのイベント、声優のみならず歌唱担当のライブも用意されていたのです!


当時、界隈でも賑わった話題なので知っている方も多いとは思いますが、いくら何でも復活するのが早すぎる!という所で燃えに燃えたわけなんですね。
まあ今思い返してもフットワークが軽すぎる!
僕は、「次はあるとしてもいつになるかなあ。よくて10周年とかかなあ」って本気で思ってたので、流石に面食らいましたね。
ライブ自体は非常に良かったです。ゆめこはのアレとかずっと泣いてたと思います。ちょろいオタク。

それでも、いくらイベントが良かったとはいえ、「卒業とは…?」と目が点に。5周年を記念しているわけだし、しょうがないとも思いましたが。
今度こそホントの終わりかなと、静かに帰路へつくオタク。
アイカツは今度こそ本当に、幕を閉じた。

はずだった。





よく考えたら5thフェス以降なんもねえわ

そう、ランティス祭りを除いて何も悪い事は無いのである。
なんなら、各種音楽配信サービスにてアイカツ楽曲が全てオリジナルバージョンながらも配信開始されたり、TOKYO MXにて毎週木曜夜7:00〜第1シリーズの再放送が始まったり、アイカツフレンズ!の初ワンマンライブが決まったり、コンテンツとしては健全なやり方しかしていなかった。

しかしそれでも、ランティス祭りに参加した者達は(多分)口を揃えてこう言った。
アイカツは客寄せパンダだ」と。





アイカツ!は客寄せパンダか?

思えばアイカツスターズ!の時点で、ゲーム筐体に「アイカツ!」のキャラクターが常時登場するなどのテコ入れが行われていた。
アイカツフレンズ!に至っては、1弾から現在まで、「アイカツ!ミュージアム」という過去シリーズをフィーチャーしたモードを搭載する頼りっぷり。


新シリーズ「アイカツオンパレード」はその延長線上にある。
アイカツフレンズ!」は残念ながら打ち切りだし、「アイカツ!」と「アイカツスターズ!」は最終回から時が止まったままこれからも利用され続ける。

アイカツシリーズが人々の記憶から薄れかけた時、姫石らきという世界の破壊者が全アイドルを連れてパレードする。
フロートに乗ってやってくるのは、「うんうん、それもまたアイカツだね!」「穏やかじゃない!」「ワクワクが止まんない!」と、一定間隔で同じセリフを言い続けるアイドル達。

フロートが停止したかと思えば、観客に斧をアピール。パレードルートに降りてきて、崖を登り、木を切り倒し、バズーカをぶっぱなして、火山が噴火して生クリームが辺りに散乱し、虎が現れて、宇宙へ飛んでスペースアイカツをする。

そしていちごちゃんが一言。「うんうん、それもまたアイカツだね!」
「これ、アイカツか?」
「穏やかじゃなさすぎる〜〜〜!!!」
「らぶゆ〜〜」
「血を吸うわよ!」
「こんなものなの?!」
「Yes!かえで寿司!」
「短縮版北大路劇場」

「これは霧矢先輩が言うところの」
「「「穏やかじゃない!」」」

THE END





アイカツの世界は信じられる

アイカツ!」の世界は何時だって成長を見せてくれていた。努力を惜しまない彼女達の光る未来を、最後の最後まで描いてくれていた。
彼女達の時が止まることは無かった。現実と同じく、時間と共に生きていた。

果たして「アイカツオンパレード!」は、そんな彼女達の今を見せてくれるのだろうか?全てのアイカツ!シリーズの未来を描いてくれるのだろうか?それは始まってみないとわからないだろう。

いちごちゃん達が居ればそれでいいのではない。「アイカツ!」の物語の中で、いちごちゃん達が輝くから素晴らしいのだ。
どうか、どうかキャラクターの寄せ集めでガワだけ見繕った内容では無いことを心の底から祈る。いのりんご。


いちごちゃん達のいる世界は信用出来るが、現実は全く信用できないという教えを説いてくれる新番組「アイカツオンパレード!」が、どうかキャラクター中心ではなく、「アイカツ!」を「アイカツ!」として、「アイカツスターズ!」を「アイカツスターズ!」として、「アイカツフレンズ!」とクロスオーバーさせた作品である事を願う。


これで失敗したら、本当にアイカツ!シリーズは終わってしまうのではないかという不安や恐怖の感情が、こわいよう>

グラシアス つまりありがとう
アイカツよ 永遠に